本校のキャリアデザインは、受験一辺倒の予備校的指導や生徒の自主性の名を借りた放任主義とは一線を画します。入学時から計画的かつタイムリーに働きかけを行い、自分という人間を知り、真の希望、適性を踏まえた将来設計(マスタープラン)を描いていきます。また、グローバル化の進展に伴い、個人レベルでの国際競争力も求められています。個人が持つ様々なスキルを測るOECDのPISAを筆頭に、TOEICやTOEFLのスコアも一般的になっています。本校ではAETとの対話型授業や、オンラインを活用した異文化・現地校交流などを通じて、ネイティブとのコミュニケーションを充実させ、全教科でアクティブラーニングを展開しています。知識に偏らない、対話や協働的態度の涵養と国際人として主体的に人生を俯瞰し、具体的な将来像(グランドデザイン)を描く、自立した人間へと導いていきます。進学担当 馬渕勝人 先生進路指導・進学実績1年次から一人ひとりに寄り添う指導を実施3年間、毎日、大学入学共通テスト対応授業■Step 01 〉〉推薦対策について大学入試の様相は、ここ数年大きな変化が生じています。令和4年度入学の生徒より、新しい学習指導要領が施行され、各教科で論理的かつ探究的な科目が導入されるなど、主体的、対話的で深い学びの実践はその成果が問われる大学入試への影響が不可避なものとなりました。それは国公立大学の学校推薦型・総合型選抜入試の募集定員の拡大、私立大学においても入学者の実質半数がこれらの入試を経ている実態からもわかります。本校では、これらの傾向を踏まえ、従来から取り組んできたアクティブラーニングの発展的位置付けで一人ひとりに寄り添う指導を実施しています。具体的には小論文、プレゼンテーション、各科目の個別口頭試問、面接(対面・グループ)への対策を、1年次から段階的に進めています。■Step 03 〉〉共通テスト対応授業について「大学入学共通テスト」では、全科目にわたって思考力・判断力・表現力などの応用的な学力を問う内容が出題されます。本校は、全国に先駆けて主体的、対話的で深い学びを実現するため、アクティブラーニング型授業(AL)を研究・実践してきました。現在は政府が主導するGIGAスクール構想に基づいて、生徒一人ひとりがiPadを活用して主体的に学習しています。この実績を基盤に、最難関国立大学に現役合格しうる「深く学べるひとの生き方」を育てます。将来の多様な人生に対応できる自立した主体的人間性を確立受験生一人ひとりに対応する面接試験対策進学力(=深学力)を伸ばします■Step 02 〉〉面接対策(面談支援)について学校推薦型・総合型選抜入試の対策の一つに、受験生一人ひとりに対応する面接試験対策があります。面接は一対一から、集団、グループディスカッションまで様々な形態があり、生徒の受験校を踏まえてプログラムを組みます。一人の生徒に必ず複数の担当教師がつき、基本的な対応を学ぶことは勿論、多角的な視野で思考する姿勢を同時に身に付けさせ、入試本番で想定される難易度の高い設問にも冷静に即応できるよう指導します。このチーム体制は、教科の縦割りを排し、教師の持つ専門性を活かしながら、生徒に接していきます。1年次より展開される日々の授業での思考力、判断力、表現力の積み重ねの集大成となります。合格の栄冠を勝ち取った卒業生も、この対策の重要性をよく語っています。日々の授業でも自ら調査した内容を5〜6人のグループに分かれて討論を行い、発表からまとめへと進みます。予習も大変ですが、生徒たちは意欲的に取り組んでいます。教師全員がそれぞれ工夫を凝らしたスタイルのALを展開し、生徒一人ひとりの深く学ぶ力=自学自習力をアシストします。教科・科目の枠を超えた時事的・横断的・総合的な問題をテストに出題します。新入試を高いスコアでクリアしうる学力づくりを目指し、3年間継続して支援します。■Step 04 〉〉アクティブラーニングについて20HANASAKI TOKUHARU HIGH SCHOOLTeacher’s Impression多様化する選抜方法への挑戦新しい大学入試に完全対応
元のページ ../index.html#20